医療福祉をやさしく学ぶ【せんとなびスクール】

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[2009年10月22日]

高齢者の病気の特徴 その2(完)

④急性期の病気の治療が長引き、慢性化しやすい
例えば脳卒中で同じ程度の病変であっても、若い人より麻痺の回復が遅く、後遺症として残りやすくなります。


⑤体の予備力が低下しているため、急激な変化が起こりやすい
肺機能や心肺機能が低下しているため、肺炎を起こしやすくなります。また、脱水を起こしやすいため食欲が低下している時、下痢をしている時などには特に注意が必要です。


⑥病気そのものだけではなく、家庭的、社会的条件が予後に大きく影響する。
療養環境が高齢者の病気の経過を決めるといってもよいほど、家庭や地域社会の対応の仕方で高齢者の意欲も病状も変わります。

家族の状況、住居の状態、経済的状態などについて、きめ細かく配慮する必要があります。

⑦薬剤の副作用が起こりやすい
老化による腎機能低下や肝機能の低下のために薬物代謝が遅れるなどして、薬物の排泄が障害されます。
したがって副作用が現れやすくなります。


高齢者の場合はささいな変化を見過ごしたことによって命に関わってくることもあります。

これらは普段から利用者様の表情や態度、言動を注意深く観察していないと変化に気づきません。

日々こうした点をチェックし、利用者様の状況を把握しておくようにすることが大切です。


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投稿者 stadmin : 12:09 | コメント (0)

[2009年10月20日]

高齢者の病気の特徴 その1

高齢者と接する上で高齢者の体と病気の特徴をよく知っておくことは大切です。

乳幼児期、青年期、壮年期それぞれにかかる病気の特徴があるように、老年期にも他の時期には見られない次の特徴があります。


<高齢者の病気の特徴>


①症状が現れにくく、また典型的でない
子供の場合軽い風邪をひいても高熱やせきなどの症状がはっきりと出ますが、高齢者の場合肺炎にかかっても高熱や咳が出なかったりすることがあります。したがって命にかかわるような病気が見過ごされたり、発見が遅れたりしやすいのです。


②複数の病気に罹っている場合が多い
高齢者は加齢に伴い多くの臓器の機能が低下しているために、ひとりで数多くの病気をもっていることが多くなります。したがって高齢者の診療に際しては、臓器の病気にだけ注目するのではなく、全身の状態をよく診るという包括的な診療が必須になります

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投稿者 stadmin : 19:04 | コメント (0)

[2009年10月16日]

脱水症 その3

水分摂取が進まない方への対応


≪事例の概要≫



紹介するのは、特別養護老人ホームに入所されている、半年前に眼部帯状疱疹になってから水分摂取を嫌がり、水分を摂取することが難しくなったAさんの事例です。

Aさんは、以前から水分の進みはよくありませんでしたが、ご自分でコップを持っていただければ口に運んでいました。

しかし、最近では水分摂取の介助を行うと職員に対し「あーーーっ」と大きい声を出し口に含んでいたものを吐き出されてしまい、水分量がなかなか確保できなくなってしまいました。

水分がとれなくなってからは、時折通院し、点滴を行っていますがフロア内でできる限り水分を摂取するよう、看護師より指示が出ています。



≪対応策≫



○好みの味を把握する
Aさんの水分摂取時の様子を観察したところ、味の濃いものと甘いもの を好まれていました。

食事の際には味噌汁を好んで飲まれており、「おいしい、おいしい」と笑顔もみられていました。

そのことから温かいものと、比較的味の濃いものを提供するようにしました。
施設では10時のお茶の時間に毎日温かいコーヒー牛乳を提供しており、一人一杯の提供となっていますが、Aさんが好まれるということで、他の人より多めに提供をしました。

また、おやつの時間にはレモンティや牛乳を温めたもの、温かいお茶を中心に提供をしていました。

しかし、次第に味噌汁やコーヒー牛乳なども召し上がらなくなっていきました。

このことから再度好みの味を探るために様々なものを提供していき、市販されているコーンポタージュなど粉末スープを好んで飲まれることがわかりました。

それは現在でも継続され、スープを提供すると「おいしい」と飲まれています。


○摂取する時間帯の検討
次に、1日の中でAさんが一番水分を摂取する時間帯の検討を行いました。

施設での水分提供・摂取の時間帯は朝食時、10時、昼食時、おやつ時、夕食時です。

1週間様子観察を行ったところ、食事の際に水分を多く召し上がっていました。このことから食事前から食事中にかけて温かい飲み物を提供するようにしました。

また水分を摂取する際出来るだけ声かけを行い、「水分摂取すること」=「嫌なこと」とならないように職員間の意識統一をおこないました。

また拒否が見られた時は時間をおく、介助する職員を交代するなどの対応をしました。

そうしたところ、多くて1日400mlの水分を飲んでいただけるようになりました。


○水分摂取形態の検討
嚥下能力は高くむせ込みもみられていないため、とろみ剤も使用せず飲めていました。

しかし、吐き出しがあるためとろみ剤を使用し、飲み込む際の食感を変えて提供を行ったところ、吐き出されることなく摂取していただくことが可能になりました。

また液体状のものだけではなく、施設で作っている紅茶のゼリーを提供したところ、こちらも進み良く召し上がっていただくことができました。


○摂取する道具の検討
水分を摂取する際、手にコップを持っていただけた時は200mlのコップを使用していましたが、最近では口を開けていただけなくなり、コップで飲むことが難しくなってきていました。

その為現在では吸い飲み、もしくはプラスチック製のスプーンを使用しています。以前は金属製のスプーンを使用していましたが、冷たいものを好まれないAさんを考慮し、できるだけ冷たさを感じさせないプラスチック製のスプーンを使用するようにしています。



≪現在の状況≫
現在Aさんは1日平均900mlの水分を摂取されています。

まだ1日の十分な水分摂取量とは言えませんが、看護師より点滴で通院するという話は出なくなりました。

職員間でも摂取していただけるような介助方法があれば情報共有を行い、さまざまな方法を現在も試みています。

また、嚥下・開口を促すために、食前には口腔マッサージを行いほほの筋肉を動かすようにしています。


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投稿者 stadmin : 12:52 | コメント (0)

 
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